動画編集PCは、メモリ容量だけでは選べません。公式の最小・推奨要件を読み分け、素材の形式、保存先、使うソフトとOSの版を揃えて確かめます。
「動く」と 「自分の 編集を こなせる」を 分ける
最小要件は動作の前提で、自分の作業の快適さを保証する値ではありません。素材の解像度・fps・形式、重ねる映像や効果、納期をメモして相談します。
Puget SystemsはPC販売・検証事業者の資料として参照。下表はPremiere 26.xと無料Resolve 21.1.1が対象です。Studio・Windows on Arm・Linux等の条件には流用しません。
公式要件の読み比べ(2026年10月23日確認)
数値は公式資料の抜粋です。推奨値と最小値は別の基準で、性能の優劣を示す表ではありません。Windows on Arm・Linux・Studioの追加条件は含めていません。
| 対象 | RAM | GPU | 前提 |
|---|---|---|---|
| Premiere 26.x / Windows(x86) | 最小8GB。Adobe推奨はHD素材16GB、4K以上32GB以上。 | 最小GPUメモリ4GB、推奨8GB。 | Windows 11 v24H2。CPUはAVX2と世代要件を確認。 |
| Premiere 26.x / Mac | 最小8GB。AppleシリコンのAdobe推奨は16GB共有メモリ。 | Appleシリコンは共有メモリ。Intel機のGPU条件は別欄。 | macOS 14以降。CPUは公式の最小・推奨欄を確認。 |
| Resolve 無料版21.1.1 / Windows(x86) | Blackmagic Designの最小16GB。Fusion使用時32GB。 | 最小VRAM 4GB。OpenCL 1.2またはCUDA 12.8対応。 | OS・GPUドライバにも版ごとの条件あり。 |
| Resolve 無料版21.1.1 / Mac | Blackmagic Designの最小8GB。Fusion使用時16GB。 | Appleシリコン搭載機。 | macOS 15以降。Intel Macはこの版の対象外。 |
Premiere 26.x / Windows(x86)
- RAM
- 最小8GB。Adobe推奨はHD素材16GB、4K以上32GB以上。
- GPU
- 最小GPUメモリ4GB、推奨8GB。
- 前提
- Windows 11 v24H2。CPUはAVX2と世代要件を確認。
Premiere 26.x / Mac
- RAM
- 最小8GB。AppleシリコンのAdobe推奨は16GB共有メモリ。
- GPU
- Appleシリコンは共有メモリ。Intel機のGPU条件は別欄。
- 前提
- macOS 14以降。CPUは公式の最小・推奨欄を確認。
Resolve 無料版21.1.1 / Windows(x86)
- RAM
- Blackmagic Designの最小16GB。Fusion使用時32GB。
- GPU
- 最小VRAM 4GB。OpenCL 1.2またはCUDA 12.8対応。
- 前提
- OS・GPUドライバにも版ごとの条件あり。
Resolve 無料版21.1.1 / Mac
- RAM
- Blackmagic Designの最小8GB。Fusion使用時16GB。
- GPU
- Appleシリコン搭載機。
- 前提
- macOS 15以降。Intel Macはこの版の対象外。
CPUの個別型番、ドライバ、追加機能の条件もリンク先で確認してください。表のRAMだけで購入を決めることはできません。
RAMと VRAMは、 同じ 数字でも 別の欄
| RAM | 作業中のデータを扱う |
|---|---|
| VRAM | GPUが使うメモリ |
| 共有メモリ | CPU・GPUで共有する構成 |
対象OS・版・最小/推奨値は公式要件表へ。
数値と対象条件は直前の公式要件表へ。容量の大小だけで快適さを決めず、役割を揃えて読みます。
購入後に増設できるかは機種ごとの仕様で確認します。ノートかデスクトップかだけでは決まりません。
CPUや GPUの 名前より、 素材の 対応を 確かめる
Adobeのデコード対応表はコーデックとハードウェアの組合せで読みます。同じ拡張子でも記録方式は異なるため、カメラの撮影設定とソフトの版を揃えて相談します。
読み込み・再生・効果・書き出しは別の処理です。プロキシを使う場合も、原本との対応と納品時の参照先を管理します。すべての負荷が解消するわけではありません。
保存容量は、 素材だけを 数えない
- 撮影素材カメラから取り込む原本
- 編集用ファイルプロキシ・キャッシュ等
- 完成品納品後に残すデータ
- 別の保存先故障時に復旧できるコピー
必要容量は撮影量・保存期間・復旧条件から決めます。
Adobeはアプリ・キャッシュ用の高速な内蔵SSDに加え、素材用の高速なドライブを推奨しています。外付けなら双方の端子と接続条件も確認します。
必要量は撮影量と保存期間から考えます。作業ドライブ内のフォルダ複製だけでは、そのドライブの故障に備えられません。
Macか Windowsかは、 渡す データと 検証条件で 決める
ソフトのOS・CPU条件、プラグイン、周辺機器、受け渡すデータを揃えて選びます。無料Resolve 21.1.1のMac要件はAppleシリコン・macOS 15以降です。古いIntel Macの記事を流用しません。
試せるなら普段の素材で再生・編集・書き出しを確認し、保存先や同時起動アプリも記録します。本記事はPCの実機性能を検証したものではありません。
参考にした情報源
この記事の内容は、次の一次情報・公式資料をもとにしています。気になる点はご自身でも確かめられます。
- Blackmagic Design公式ドキュメントDaVinci Resolve 21.1.1 Read Me(無料版)
無料版21.1.1のOS・RAM・GPU要件。Studioとは区別
blackmagicdesign.com
- Puget Systems(PC販売・検証事業者)企業公式・事業者資料Hardware Recommendations for Adobe Premiere Pro
同社の検証に基づく推奨。公式最小要件とは区別
pugetsystems.com
表紙はコンセプトビジュアル(AI生成)。実機の検証写真や成果の証拠ではありません。
著者プロフィール

岩崎正宏 (MANTA)
関西の飲食企業で広報・マーケを担当。映像制作・写真・SNS運用・AI活用の実務
中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)の運営も含め、現場で本当に効いたことだけを書いています。
