AIに前の方針を説明し直す。その負担を減らすために、記録を増やす前に「正本」と「地図」を決めます。以下は記事づくりを使った架空の運用例です。
記録を 増やすほど、 迷うことも 増える
会議メモに「初心者向け」、企画書に「実務者向け」、チャットに「今回は経営者向け」。記録は見つかっても、今どれを使うかは決まっていません。
必要なのは記録の量だけでなく、現在の判断を確認できる参照先です。情報の種類ごとに正本を決め、短い索引から辿れるようにします。
つなぐ 土台は、 もう ファイルの 中にある
ObsidianのノートはローカルのMarkdownファイルです。Claude Codeが保管庫へアクセスできれば、Markdown参照のための専用MCPは必須ではありません。
まず内容を知っているノートで「要点と参照ファイル名を答えて。変更はしない」と試します。足りない操作が分かってから接続を増やします。
正本を 決める。 すべてを 引っ越さなくていい
| 現在の方針 | 記事方針などの正式な参照先 |
|---|---|
| 今回の例外 | 今回の企画と適用範囲 |
| 過去の経緯 | 会議メモ・判断の記録 |
| AIメモリ | 作業の文脈。業務上の承認ではない |
顧客情報はCRM、組織の規程は社内文書など、既存の正本を活かします。
AIが「短い記事が好まれる」と覚えていても、今回が長編インタビューなら企画の要件へ戻ります。誰が書いた記録かだけでなく、確定状況と適用範囲を確認します。
地図は、 全部を 載せないから 役に立つ
| 対象読者・編集基準 | policies/記事方針.md |
|---|---|
| 今回の目的・例外 | projects/今回の企画.md |
| 過去の判断 | decisions/ |
| 未確定のアイデア | inbox/(確定方針と区別) |
架空の構成例。実際の正本へ置き換えます。
地図には正本への参照先を置き、方針の本文をコピーしません。二重更新を避け、必要な記録へ案内する入口に絞ります。
CLAUDE.mdへの指示は「地図から正本を確認」「回答に参照ファイル名を添える」「食い違いは確認」の3点。配置による読み込み範囲も試し、読むノートの数は固定しません。
依頼例:「記事方針と今回の企画を確認して構成案を出して。対象読者が違うなら、先に教えて」。
「正しく答えたか」に 加えて、 「直せるか」を見る
- 通常の対象読者は?正式な方針へ戻れるか
- 今回だけの例外は?企画の適用範囲を読めたか
- 未確定なことは?不明を不明と言えるか
答えと参照先の両方を確認します。
間違いがあったら、古い方針は正本、違う記録への参照は地図、例外の見落としは依頼や指示を見直します。正本を置くだけで回答の正確さが保証されるわけではありません。
繰り返す仕事を一つ選び、答えを知っている質問で試します。方針の変更には適用日と理由を残し、参照先も確認。負担が増えた部分から自動化を考えます。
参考にした情報源
この記事の内容は、次の一次情報・公式資料をもとにしています。気になる点はご自身でも確かめられます。
- Anthropic公式ドキュメントHow Claude remembers your project
CLAUDE.md、自動メモリ、読み込み範囲、指示は強制的な権限制御ではない点。
code.claude.com
表紙はコンセプトビジュアル(AI生成)。実機の検証写真や成果の証拠ではありません。
著者プロフィール

岩崎正宏 (MANTA)
関西の飲食企業で広報・マーケを担当。映像制作・写真・SNS運用・AI活用の実務
中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)の運営も含め、現場で本当に効いたことだけを書いています。
