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マーケティングとは?売上の「流れ」を作ること【専門用語ぬきで、1から】

更新: 7 分で読める

「マーケティング=広告やSNSをうまくやること」だと思っていませんか。実はそこが、いちばんの落とし穴です。広告は入り口のひとつにすぎず、本当の勝負はその先の「流れ」にあります。この記事は、会社で広報やマーケティングを任されたけれど何から手をつければいいか分からない——そんな人に向けて、マーケティングの正体を専門用語ぬきで1から解説します。結論は「売上が生まれ続ける流れを設計すること」。身近な例え話で、順番にお見せします。

うちのラーメン屋、客が来ない。何から考えればいい?

まず整理したいこと

「広告を増やす」前に、お客様の流れを1枚に描きます

入り口(知るきっかけ)

看板・Instagram・食べログ・口コミ — 今どれが効いてる?

流れ(知る→入店→注文→会計→また来る)

どこで切れているかを探すのが先

最初の一歩

紙1枚に現状を描く。切れている所が改善ポイント

出力イメージ(内容はダミー)。実際はあなたのお店の状況で埋まります

まず結論

マーケティングとは商品を売り込む技術ではなく、お客様が「知って・選んで・買って・また来る」までの流れを設計する仕事です。広告やSNSはその入り口にすぎません。一発の話題より、長期で売上が生まれ続ける動線を組むこと。これが本質だと、年商数十億の飲食チェーンの現場で痛感しました。

5 つの視点で、ぜんぶ具体に。

知識 → 手順 → 道具 → 景色 → 次の一歩。読みたいところから。

そもそもマーケティングとは何か?

マーケティングとは商品を売り込む技術ではなく、お客様が知って・選んで・買って・また来るまでの「流れ」を作る仕事です。SWOTや4Pなどの横文字は、その流れを作るための道具にすぎません。用語を覚えるより、自分の売上がどんな流れで生まれているかを一枚の絵にすることから始めるのが近道です。

図解

マーケの正体は、これ

用語より先に、ここを腹落ちさせる

よくある誤解広告やSNSをうまくやること。横文字を覚えること。
本当の正体売上が上がる「流れ」を作ること。横文字は道具にすぎない。

「マーケティング担当、お願いね」。そう言われて、ちょっと固まった経験はありませんか。

本を開けば SWOT 分析、4P、3C、STP……横文字が次々出てきて、読むほど遠ざかる。私も最初はそうでした。用語の海で溺れかけたんです。

でも、たどり着いた結論は拍子抜けするほどシンプルでした。マーケティングとは「売上を上げること」。もっと正確に言うと、「売上が上がる“流れ”を作ること」。これだけです。

横文字はぜんぶ、この「流れ」を作るための道具にすぎません。名前を覚えるのは後でいい。まずは「流れって何?」を腹落ちさせるところから始めましょう。

なぜ「一発の話題」では売上が続かないのか?

一発の話題で売上が続かないのは、来てくれるのが一度きりのお客様ばかりだからです。テレビやバズは花火と同じで、一瞬きれいでもすぐ消えます。大事なのは売上を三ヶ月後・半年後・一年後の長期で見て、「また来てもらう」までをつなぐこと。話題そのものより、その次をどう設計するかで数字は大きく変わります。

あるあるから入ります。「テレビで紹介された日は行列。でも翌週には元通り」。よく聞く話ですよね。

番組を見て来てくれるのは、視聴者のごく一部。しかも一度きりの人がほとんどです。花火は一瞬きれいですが、すぐ消えます。

大事なのは、売上を「長期」で見ること。3ヶ月後、半年後、1年後も上がり続けているか。一発の露出ではなく、「また来てもらう」までをつなぐ。これが流れです。

現場で痛感したのは、話題になった瞬間より「その次をどう設計するか」で、数字がまるで変わるということでした。

図解

一発の話題 vs 長期の流れ

見るべきは1日ではなく、3ヶ月・半年・1年後

一発の話題テレビで行列。翌週には元通り。花火と同じ。
長期の流れまた来てもらうまでをつなぐ。半年後も上がり続ける。

集客の「入り口」と「流れ」を1枚の地図にするには?

集客で最初にやるべきは、入り口を増やすことより「流れ」を一枚の地図に描くことです。看板・SNS・口コミなど入り口は複数あり、そこから入店・注文・会計・再来店まで道は一本に続きます。地図にすると、どこで流れが切れているかが見える。そこが、いちばん売上に効く改善ポイントになります。

図解

集客の地図。一本道で描く

入り口は複数。そこから先は一本に続く

  1. 01入り口看板・Instagram・食べログ・口コミ。複数ある。
  2. 02入店知ったお客さんが、実際に足を運ぶ。
  3. 03注文何を頼むか迷う瞬間。POPやスタッフ一言が効く。
  4. 04会計買い切って終わりにしない。次の理由を渡す。
  5. 05また来るここまでつないで、はじめて「流れ」になる。

例え話です。近所のラーメン屋さんを思い浮かべてください。

お客さんは、どこでそのお店を知るでしょう。通りすがりの看板、Instagram、食べログ、友達の口コミ……これが全部「入り口」です。入り口は、ひとつじゃない。

そして入り口から「入店 → 注文 → 会計 → また来る」まで、お客さんは一本の道をたどります。この道ぜんぶが「流れ」です。

最初にやることは、自分のビジネスのこの地図を1枚に描くこと。入り口を増やすことより、入り口から先の道がどこで切れているかを見つける方が、ずっと売上に効きます。

なぜ優秀な人は「お客さんの気持ち」がわかるのか?

優れたマーケティングの起点は商品ではなく、お客様の気持ちです。どんなに自信のある新商品でも、相手が濃い味好きか薄味好きかを知らなければすれ違って終わります。だから優秀さの見分け方も、難しい分析ができるかより「お客様の立場で語れるか」。まずはそこを見れば十分で、技術は後からついてきます。

もうひとつ例え話を。ラーメン屋さんが「俺の作った新しい味を食え!」と言っても、お客さんが濃い味好きか薄味好きかを知らなければ、すれ違って終わりです。

売れる人は、お客さんの気持ちが分かっているから売れる。マーケティングもまったく同じで、起点は「商品」ではなく「相手の気持ち」なんです。

だから優秀かどうかの見分け方も、実はシンプルです。難しい分析ができるかより、「お客さんの立場で語れるか」。まずはそこを見ます。

図解

優秀な人の見分け方

難しい分析より、こっちを見れば十分

  1. 01商品より気持ち自分の商品自慢ではなく、お客様の気持ちから話す。
  2. 02濃い味か薄味か相手の好みを具体的に言える。決めつけない。
  3. 03立場で語れる「お客様の立場だと〜」が口ぐせ。

読みかけの記事は、この下に続きます

マーケティングに必要な「3つの力」とは?

流れを作る人に必要な力は三つです。仕組みに落として毎回ゼロから頑張らずに済ませる「営業を効率化する力」、入店から再来店までの筋書きを描く「ストーリーを作る力」、反応が鈍くても打ち手を変えて完成まで運ぶ「やり切る力」。特別な才能の話ではなく、三つとも後から型にできるのが救いです。

図解

流れを作る、3つの力

才能ではなく、後から型にできる

  1. 01効率化する力流れを仕組みに落とす。毎回ゼロから頑張らない。
  2. 02ストーリーを作る力看板→入店→注文→再来店の筋書きを描く。
  3. 03やり切る力反応が鈍くても打ち手を変えて完成まで運ぶ。

流れを作る人に必要な力は、大きく3つです。

1. 営業を効率化する力 — 流れを「仕組み」に落とす。毎回ゼロから頑張らなくていい状態を作る。

2. ストーリーを作る力 — 看板を見て、入って、注文して、また来る…という「筋書き」を描く。

3. やり切る力(マネジメント)— チラシをまいた、広告を出した、反応がいまいち。そこで終わらず、打ち手を変えて完成まで運ぶ。

特別な才能の話ではありません。3つとも、あとから「型」にできます。

ラーメン屋さんの「販促の動線」を最後まで設計するとどうなる?

販促は単発の告知ではなく、お客様の気持ちの動きに沿った一本の動線として設計します。二週間前に謎で気を引き、当日は期限つきクーポンで今行く理由を渡し、来店後は投稿を次の入り口に変える。こうして流れが輪になって戻ります。ただし全部やると力尽きるので、まずは三つだけつなぐのが現実的です。

ここがこの記事の山場です。さっきのラーメン屋さんで、新メニューの販促を「点」ではなく「動線」として、最初から最後まで設計してみます。(あくまでシンプルな例え話です)

ありがちなのは「発売日にSNSで告知して終わり」。でも、お客さんの気持ちは発売日より前から動いていて、食べた後も続きます。そこまで設計すると、こうなります。

① 2週間前|“謎”で気を引く — SNSに写真だけを先出し。商品名も値段も出さない。「何これ、気になる」をあえて溜める。人は、答えよりも“謎”に反応するからです。

② 1週間前|日付だけ予告する — 「◯月◯日、はじまります」と日付だけ告知。コメントで「予約できますか?」と聞かれたら、もう成功のサインです。

③ 発売日|“今行く理由”を手渡す — アプリやLINEで「最初の3日間だけ」のクーポン。この“期限”が「今行く」理由になります。いつでも使えるクーポンは、いつまでも使われません。

④ 来店時|店内で迷わせない — 入口とレジ前のPOPで「今ならこれ」。スタッフの「新しいの、もう試されました?」のひと言まで動線の一部です。

⑤ 食べた後|お客さんを“次の入り口”にする — 「#〇〇 で投稿してくれたら次回サービス」。お客さん自身の投稿が次のお客さんの入り口になる。ここで流れが一周して、また入り口に戻ります。

⑥ 2回目につなぐ|“次の理由”を先に仕込む — 1回目の会計時に、次回クーポンやスタンプを渡す。「また来る理由」をその場で先に手渡し。

①〜⑥は別々の施策ではなく、お客さんの気持ちの動きに沿って一本につながった、ひとつの流れ。しかも⑤で“輪”になって戻ってくる。単発の告知を6回打つのとは、効き方がまるで違います。

ただし、最初から全部やろうとすると、たいてい途中で力尽きます。まずは①③⑤の3つだけでも十分。バラバラに9個やるより、3つでいいから一本つなぐほうが効きます。

図解

販促の動線。輪になって戻る

単発6回ではなく、気持ちの流れに沿って一本に

  1. 012週間前|謎で気を引く写真だけ先出し。商品名も値段も出さない。
  2. 021週間前|日付だけ予告「◯月◯日、はじまります」。予約問合せ=成功サイン。
  3. 03発売日|今行く理由最初の3日間だけのクーポン。期限が背中を押す。
  4. 04来店時|迷わせない入口とレジ前POP+スタッフ一言まで動線の一部。
  5. 05食べた後|次の入り口#投稿で次回サービス。お客様が次の入り口に。
  6. 062回目へ|次の理由を先渡し会計時に次回クーポン。流れが輪になって戻る。
まずは①③⑤の3つだけでも十分。バラバラ9個より、3つで一本。

今日からできる「最初の一歩」は?

今日からできる最初の一歩は、紙を一枚用意して自分のビジネスの流れを描くことです。お客様が最初に知る入り口は何か、買うまでに何を通るか、買った後どう思い出してもらうか。完璧でなくて大丈夫で、絵にして「ここで切れている」と気づけたら、そこがあなたの最初の改善ポイントになります。

むずかしい準備はいりません。紙を1枚用意して、自分のビジネスの「流れ」を描いてみてください。

・お客さんが最初にあなたを知る「入り口」は?

・そこから買うまでに、「何を通る」?

・買ったあと、「どうやって思い出してもらう」?

完璧じゃなくて大丈夫。まず現状を絵にする。描いてみて「あ、ここで切れてる」と気づいたら、そこがあなたの最初の改善ポイントです。

次回は、この「流れ」にゴールを持たせる話をします。記事の更新は、メルマガでお知らせします。

③ 道具

著者プロフィール

MANTA / 岩崎 正宏 のプロフィール写真

MANTA / 岩崎 正宏

映像とデザインで「伝わる」をカタチに。

中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)、長福寺の次期住職、4歳の娘の父——いろんな顔で、現場で本当に効いたことだけを書いています。

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